3.30.2017

鞭選びの参考にどうぞ

・鞭の種類や素材にはこだわりが無い
・スポーツとしてクラッキングやターゲティングを始めたい
上記を話の軸にして書きました。
DMやブログのコンタクトフォームから同じご質問を頂く事が有るのでまとめました。
以前も書いた通り私は 自分が好きな鞭を使う のが一番良いと考えています。
今回も私の個人的な意見で好みに偏っている部分があると思いますので、参考程度に読んで頂ければ幸いです。

記事の中で私が所有している鞭を比較したり、個人的な感想を書いています。
私は日本製の鞭を持っておらず、その特徴について知識も理解も無いので当記事では触れておりません。


結論 / ナイロンPHお勧めです
 
ナイロンPHをお勧めする理由
・扱いやすい操作性
・他の鞭への持ち替えも比較的スムーズ
・メンテナンスが楽
・価格がお手頃

ハンドルが長く鞭が身体に巻き付いたり接触し辛い。ナイロンなので軽い。振っていて楽だしメンテも楽。最初に使う鞭としてもお勧めです。
これで記事を終わらせてしまうと短すぎるので、もう少し私の考えを掘り下げて書いてみます。 

”クラッキングに使う鞭” としてブルウィップとストックウィップを連想する事って多いと思いますので(勿論スネーク派も)、
・ブルウィップ
・ストックウィップ
について個人的に感じている事を書いてみます。

ブルウィップ
私が一番好きな鞭はブルウィップ、それもインディ鞭としても知られているデビッドモーガン・スタイルです。頑丈な、と言うか無骨なアメリカンスタイルの鞭。スローペースではありますが豪快に鳴るしターゲティングも派手。なんだかんだ一番好きですね。ただしこのタイプの鞭は重いし扱いは結構大変です。


一方でオーストレリアン・ブル。
アメリカンブルと比較すると扱いはずっと楽で複雑なクラッキングやターゲティングも(頑張って練習すれば)比較的やり易いと思います。実際プロのウィップクラッカー達はオーストレリアン・ブルで軽快にマルティプルを鳴らしてます。ですが、私は複雑な事をする時はブルよりストックを使う事が多いです。

ブルウィップは上級者向け? / そうとは言い切れ無いと思います
ブルで複雑なクラッキングを続けようとすると、どうしても鞭の構造上、振るのが難しくなってくるので、そこを解決するには技術が必要になる。

「ブルで、ストックでやるような複雑な事をするには技術が必要、だからブルは上級者向け」
こんな意見を聞く事がありますが、個人的には、それは私がインディウィップに拘って苦労しながらあれこれトライするのと大して変わらない気がします。敢えてその鞭を選んで技術と努力でカバーする、それは好みって言うんじゃないかな。

私が感じているブルウィップの強み
・腕と鞭との一体感がある
・ハンドル芯材があるので比較的コントロールし易い
・トランジットエリアの ”しなり” によって鞭が自力で鞭本体を支えてくれる
・ターゲティング時の軌道の安定感
ストックウィップ
色々なクラックを連発するなら私はストックウィップを使う事が多いです。単純にやり易いし連発していて楽しいので。

それと私の個人的な好みですが、クラッキングを覚えるなら最初はストックウィップで練習するのが良いと考えています。ストックならソング(鞭の編み込み部分)を操る感覚も掴めるので様々なクラックを覚えやすいからです。ただし、ストックウィップの扱い自体はブルと比べると、最初は結構難しいかも知れません。

ストックウィップは初級者向け? / むしろ最初はむずいかも
ストックウィップは長いハンドルのおかげで鞭が身体に巻き付いたり接触したり、はかなり防げるんですが問題は ”キーパー” の存在。このキーパーのおかげでソングは自由に動くので複雑な動きが出来るのですが、 
「難しい事をやり易い鞭、だから初級者用」と言う意見は 
 ”キーパーで垂れてくるソングのコントロール” をもう少し丁寧に考える方が良いと思います。

ストックウィップの振り方を知らないとキーパー部分で垂れてくるソングに苦労します。少なくとも私は結構苦労しました。鞭が自分に垂れ落ちてくるし、鞭を振り上げてもキーパー部分でがっくんがっくん言うし、ブルの方が扱いは楽なんじゃないかと感じていた時期がありました。それは私がストックの振り方を間違えていたからです。

私が感じているストックウィップの強み
・ハンドルでソングをコントロールする感覚と技術を身に付けられる
・ブルウィップだけでは身に付け辛い技術を身に付けられる
・その技術は頑張ればブルウィップにコンバート出来る
だし、前述の通りストックの扱い自体は馴れるまで結構難しいと感じています。キーパーで鞭が垂れてきて腕に絡まるとか、自分に当たるとか、私は最初の頃はしょっちゅうでしたよ。   

鞭に初級者向け・上級者向けの区別、基準てあるの?
 日本国内では「ストックウィップは初級者向け、ブルウィップは上級者向け」と教える方が多いので私なりの考えを書いてみます。

各々の鞭に対象者として初級者/上級者を振り分ける基準があるのかどうか、正直なところ私にはわかりません。何を目的にした場合の話なのか、がわからないです。鞭を使う目的によっては、それはとても参考になる意見だと思います。私は各々の鞭に初級者/上級者向けの区別等を振り分ける基準を説明出来ないので、そう教えてくれる方がいたらその理由も確り伺うのが良いと思います。

私個人的には、 ”ハンドル長め・全長短めのブルウィップ” なら、取っ付きやすさと言う意味では、初級者用と言えるんじゃないかと思います。それと私はターゲティングではストックよりブルを使う方が気持ちが楽な事が多いです。

鞭の練習会でもストックウィップの扱いに難儀してブルウィップに持ち替える人は結構います。ストックとブルではそれぞれ違う腕の振り方(フォーム)が必要ですが根本的な所から混ぜて覚えてしまう(混ぜて教えてしまう)ケースが多いかもです。

ナイロンPH
そしてナイロンPH。
ブルとストックの中間の感覚で振れて、ナイロンで気軽に扱えるPHは私的にはお勧めです。 
「ナイロンPHは癖が有る」と言う人達の意見には同感です。ブルやストックと比べたら操作性は少し違います。

ただし、私はどんな鞭にも癖は有ると思います。鞭の癖と表現する人もいますが、そもそも鞭の構造が違うので扱い方も変わります。それを癖と呼ぶか
構造に合わせた扱い方の違い
と捉えるかは、話が少し違うと思います。

ナイロンPHはブルやストック特有の振り方を覚えられる上に、他の鞭への持ち替え、いわゆる機種変も割とスムーズに出来ると思います。
私はナイロンPHでいろんな振り方を再確認出来たので、その後ブルやストックの扱いが以前よりも楽になりました。

PHをお勧めする要点をもう一度
・扱いやすい操作性
・他の鞭への持ち替えも比較的スムーズ
・メンテナンスが楽
・価格がお手頃 

satoruさん(@hedgelink)がシェアした投稿 -

PHお薦めですが、一番大事なのは自分が好きな鞭を使う事
話を ”鞭選びの参考” に戻しますと、私はナイロンPHお薦めです。 
ただし、本人が好きな鞭で練習するのが一番楽しいですよ。後は各々の鞭に必要な振り方を知ると更に楽しいと思います。

Satoru