こちらのページでは一般的な鞭の名称や特徴などを私の知る範囲内ではありますが、書いております。
間違いなどお気付きになられましたら、連絡フォームよりご指摘いただけますと幸いです。
鞭の各パーツ名称
鞭の種類
アメリカン・ブルウィップ/American Bullwhip
インディアナ・ジョーンズでお馴染みのアメリカンタイプのブルウィップ。原型は故David Morganが創り上げた450シリーズ。
アメリカンタイプの特徴は8~10インチ程のハンドルと太く頑丈なソング。
一般的にはアメリカンタイプのブルウィップはのんびり鳴らす、ターゲティングでも鞭の重量と丈夫さを活かして派手に当てたり、巻きつけたりとサーカス的なトリックがし易いと言われています。
ハンドル芯材は鉄釘(スチールスパイク:steal spike/nail)、ピアノ線(spring steal:music wire)、ファイバーグラス等が使用されるようです。
ハンドル芯材に金属が使われるようになったのは、アメリカでブルウィップが作られるようになってから、とも言われています。
オーストレリアン・ブルウィップ/Australian Bullwhip
オーストラリア・タイプのブルウィップは全体的に細く軽量。フォールヒッチは8プレイトで終わることが多いです。ハンドルの長さはアメリカンブルと比較すると、長めに設定され、芯材はスプリングスチール、ファイバーグラスが主のようですが、今でも伝統的な素材、toheti cane(ケーンの一種)を使用しているタイプもあります。
デロンギスが好んで使用する7フートの鞭はオーストレリアンをベースにカスタムメイドされている、らしいです。
ブルウィップの比較
長さ表記
アメリカン、オーストレリアン問わず現在の主流はグリップ先端からフォールヒッチまでの長さを表記するようです。
以前は違う計測・表記方法があったのかも知れませんが、自分の知る限り現在一般的な鞭の長さ表記にフォールは含まれていません。
鞭の長さを表記する概念は「鞭全長」では無く「編んである長さ」、なんだと思われます。
国内外を問わず、鞭をオーダーする際は「長さ表記」が何を意味しているのか要確認です。
参考 western stage props / about whips
http://www.westernwhips.com/about-whips.html
ストックウィップ/Stockwhip
オーストラリアの伝統的な鞭。
ハンドルとソングが別パーツでキーパーで連結され、ソングの角度が自由につくので複雑なクラッキングに適しています。
写真の鞭の様にハンドルが全て編まれているタイプをフルプレイト、半分編まれているタイプをハーフプレイトと言います。
ハンドルの構造にそれぞれ特徴があり、
・フルプレイト
toheti caneやその他の木材、ファイバーグラスも使用されます。ハンドルにテーパーが掛けられる事もあります。
・ハーフプレイト
こちらもtoheti caneが主に使われますがハンドル直径にテーパーは無く、より丈夫と言われています。
PH Performance Hybrid / Cow whip
Mid West Whipsが製作してナイロンウィップの人気に一気に火が付き現在ではスタンダードになった鞭。
元々はCOWウィップと言う革の鞭でストックウィップ同様、ハンドルとソングは別パーツで交換可能です。
ハンドリングはメーカーによって異なり、トランジットエリアの補強の有無、程度によってブルウィップ/ストックウィップ、それぞれに寄る事があるようです。
スネークウィップ/Snake Whip
一見ブルウィップに似ていますがハンドル芯材が入っていないのが特徴です。皮のスネークウィップは内部に鉛をウェイトとして仕込んでいる事が多いです。(ショット・ロード)
インディウィップいろいろ
人によっては全部一緒に見えるし、人によっては全く別物に見えます・・
Indy Style Bullwhips.
左からMidWestWhips, Northern Whip Co., Northern Whip Co., Delcarpio Whip
※インディ・ウィップに関してはオリジナルはデビッド・モーガンの450シリーズですが1980年代から現在まで何度もモデルチェンジを繰り返しているので映画で使用された、全く同じモデルは現在では購入出来ません。
メーカーによってはシリーズ4作、それぞれの特徴(年代別の450)を再現している所もあります。
※4で使用されたのはテリージャッカと公にアナウンスされています。シーンによって、スタントや腰にキャリーしているのはデビッドモーガン、ノーザンウィップの鞭もあることも確認されています。
Satoru