5.04.2016

鞭を自作しよう、と思ったきっかけ。

当ブログのメインネタであるパラコード鞭の自作。鞭を自作しようと思ったきっかけには、おおざっぱに3つの理由があります。
その中でも主題だけ、つたない英語で書いてみました。
自分の言葉で書いておかないと翻訳ツールだと主語が変わったり文自体の趣旨が変わる・・

At first, I should say the subject of this post in words of my own. 
Because translation tool often makes misleading anyway.

"Attempt of making whip" (Hey, Paracord limited? ..I know I know...). 
To realize my ignorance of whip. To get the right meaning of whip construction, so I study it. To realize whip construction correctly, I believe this helps me to improve myself in whip cracking.

For example, bullwhip and stockwhip. I need to swing those whip in different way. But without understanding whip construction, I might swing those whip in the same way. I was often mixed up. 
But now, I can understand those differences and reason.


自分の鞭の無知・・を理解する為、そして具体的な3つの理由です。
・鞭自体の理解
・特殊な鞭製作の為
・鞭の良し悪しや癖、と言う話を理解する為

鞭自体の理解の為

鞭の構造を知る事が、鞭を振る技術の向上に繋がるはず
と言うのが自分の考えです。
ストランド・ドロップ、テーパーの付け方、ハンドル芯材やトランジットエリアの補強、重量バランスなど鞭の構造やその理由を自分の実体験で理解出来ていない状態が嫌だったんですね。
・鞭には、構造による特徴があるにも関わらず
・自分はその構造を正しく理解出来ていない
・それで一体どうやって効果的に鞭を扱えるのか
他にも、例えば私が海外のウィップメーカーにカスタムオーダーをお願いする時、そして人に鞭について何かしら説明する時。自分の実体験で学んでいない事を語るのが気持ち悪い。 

勿論、私の鞭作りはパラコードに限定されているし、編む知識や経験も今はビギナークラス。それでも何をしたらどうなる、ならない、とか具体的な事が見えて来ました。
自分で試行錯誤して学んだ事もあれば、プロのウィップメーカーから教えてもらった部分も多いです。
鞭の構造や、その理由も理解出来るようになって今までとは鞭の見方や考え方が変わりました。

ただし、革の鞭となると素材自体の事から構造から、別の知識と経験が必要なので私にはまだまだわからない事が多いです。

特殊な鞭製作の為
LEDウィップやファイアーウィップを製作する際に、最低限でも鞭の構造に関する知識と技術がきちんとある方が、より良い鞭が作れる筈と思ったから。  

今はLEDウィップやファイアーウィップを製作する際に
・耐久性
・振りやすさ
・道具としての効果
この三択でどれを優先するか選んで製作するようになりました。
以前にもファイアーウィップを自作した事はあります。当時はファイアーウィップを振る人にメンテナンスの知識や技術が無くても扱えるように、”確り燃えて頑丈であれば良い”、と考えていました。
当時の私には選択肢が一つしか無かったのですが、今の私には三つの選択肢があります。

鞭の良し悪しや癖、と言う話を理解する為
普段は使わないタイプの鞭で練習したり、自作する事で鞭を構造から正しく理解する。総合的に鞭の良し悪しや癖と言う話を理解出来る様にする、もしくは理解しようとアプローチ出来る様にする。


私自身、重いタイプの鞭が好き過ぎて鞭の知識や技術が今以上に偏っていた時期がありました。
例えば鞭のイベント内で、急に渡された他の人の鞭を使ってデモンストレーションを求められた時に自分がかなりダメダメな感じでこれはまずいなと自覚しました。それは全く鳴らない、どうやっても鳴らない状態です。自分でも内心呆れて、これはダメダメなキャラで行こうと、そのイベント内でのキャラ設定を変えました。結果的にはそれでまあまあ受けてました。
ちなみに当時、私は
「海外製の重く硬い鞭を使う人はこうなります、だから日本製の良い鞭を使いましょう」
と、癖が付いた人の例として説明されました。たぶん最初からその狙いが有ったと思います。
正直に言うと当時の私は「なら逆の事は出来るのかよ」「どんな鞭でも手渡されて瞬時に扱えないと駄目って言ったな?」と内心では腹立ってましたが、今の私なら
・自分が作る鞭
・自分達が教える鞭の振り方
を基準として普及させる為には、それをやっていない私を示して利用するのは効果的な方法
だったと思えます。上手いこと駒にされちゃったね、てこと。
そして今の私が考えるのは 
いろんなタイプの鞭の構造とその理由、各々の鞭を扱う為に必要な身体操作など、要素が多過ぎて鞭の良し悪しや癖と一刀両断して語る事は出来ない
と言う事です。海外の鞭に云々言う人に対してもそうですし、日本製の鞭や日本式の振り方に云々を感じる私に対しても同じ事ですね。そして
 ”自分の好みの鞭を使って色々と出来る状態” を基準にして、物事の良し悪しまで人に説いてしまうケースが多い
と考えられるようになりました。
どれだけの鞭と構造を理解していて、その鞭を扱う為に必要な身体操作など、どれだけの事を実体験でリサーチしているのかな、と言う事。
今の私は「良し悪しや癖」と言う話を、より注意深く意識して聞くようにしています。


最後に余談ですが私にとってのパラコード鞭って、以前にも書いた通り ”スポーツシューズ” でもあるのですが(場所を選ばず使える)、メインである革の鞭を振る前の ”トレーニング用” と言う意味合いもあります。


Satoru