3.17.2017

ナイロン(パラコード)鞭のメンテナンス


ナイロン鞭のメンテナンスについて定期的に質問を頂いていたので記事にしました。
結論から書くと、お持ちのナイロン鞭に(メンテも含めて)何かをしよう、と言う時は
先ず製作したウィップメーカーに直接訊く
これ重要です。

鞭によっては構造や表面処理などの違いにより、一括りにナイロン鞭だから、と同じメンテをすると良くないケースがあります。

その上で、私が普段やっている方法ですが参考のひとつとして読んで頂ければ幸いです。間違っている所、もっと良い方法をご存知の方がおられましたら、おしえていただけますと幸いです。 

ナイロン鞭のメンテナンスと言っても革の鞭の様にクリームを塗る事は無いので、私がする事と言えば汚れ落としぐらいです。その汚れ落としの方法について書きます。
ブラシ等で鞭表面の汚れを払い落とす

使い古しの歯ブラシなどで汚れを払い落とします。
ゴシゴシ擦ると返って鞭を汚してしまうので一方向に払い落とします。
雑巾で汚れを拭き取る

それでも落ちない汚れは雑巾をぬるま湯に浸して硬く絞り、汚れを拭き取ります。ここでも ”雑巾で鞭を軽く握る” 程度です。ゴシゴシ磨くような拭き方はしてません。
中性洗剤で汚れを落とす
毎回のメンテではやりません。そしてこの方法は 
ナイロン鞭がワックス処理されていない場合に限ります。 

もし鞭がワックス処理、もしくは何かでコーティング処理されている場合はその鞭を製作した方に適切なメンテナンス方法を訊いてくださいね。


洗面器にぬるま湯を張り中性洗剤を数滴たらして雑巾を浸します。雑巾を硬く絞ってから鞭の汚れを拭き取ります。
場合によっては歯ブラシで汚れを払い落とします。


その後は ”すすぎ” の為に雑巾で水拭き、乾拭きします。

日影で鞭を自然乾燥させる
日影で鞭を自然乾燥させます。
鞭を早く乾かそうとして直射日光の下に鞭を放置したり、ドライヤーで乾かすとかは、やらない方が良いと思います。
汚れ落としに関して私は大抵、ここまでしかしません。ここで落ち切らない草の色などの汚れは放置してます。
やってはまずい事
やってはまずい事を参考までに書いておきます。
X. 直接水を掛けて洗う

鞭の内部に水が滲み込んで内部構造に悪影響を与える可能性があるし、鞭の内部に溜まった水がカビの原因にもなります。
X. バケツ等に浸して洗う

これもまずいです。
鞭に直接、洗剤を掛けるとかバケツ等に鞭を浸して洗うとかは、よっぽどの理由が無い限り、私はしません。


パラコード(正確にはパラコードのシェル、ですが)は丈夫だし草や土の汚れぐらいなら気にしなくても良いんじゃないかなと考えています。
もちろん泥だらけで汚れっぱなしに放置するとナイロンの劣化が進むので良くないですが、汚れ落としは上記の方法で済ませています。
ナイロン鞭を保管する時
革の鞭でも同じだと思いますが、無防備に成りがちなのはナイロン鞭を日向に放置して鞭の寿命を縮める事。
ナイロンは紫外線で劣化して固くなるので、ナイロン鞭を日当たりの良い場所に飾って何ヶ月も置きっぱなし、と言うのはお勧めしません。


ナイロンが劣化して固くなると最悪ヒビが入ったり折れるので、革の鞭同様に風通しが良くて直射日光の当たらない場所で保管するのが良いと思います。

Satoru