4.02.2020

ワックス・フィニッシュ 2

ワックス・フィニッシュについてのメリット、デメリットはワックス・フィニッシュ 1へどうぞ。今回試した方法は
ブレンドしたワックスを鞭表面に擦り込み、暖めて浸透させる
帆布バッグなどでお馴染みのフィニッシュです。
私のナイロン鞭の構造はベリーをそこそこ編んでテープボルスターを使用しています。ドロップしたストランドもバインディングしたり手縫いで固定しています。重量や弾性もそこそこ有るのでワックスフィニッシュの目的は
ストランドの緩みや抜け対策を1ランク上げたい
この一点です。
結論
結論はこれがベストでした。
グリーンランドワックスとパラフィン+バブワークリームのブレンドを箇所により使い分けて擦り込み浸透させる
「グリーンランドワックス」をストランドドロップ箇所やタークスヘッドに、
「バブワークリームをブレンドしたパラフィンワックス」を鞭全体に、
それぞれ使い分けて薄く擦り込み最後にヒートガンで浸透させました。

これなら鞭表面のベタつきは若干しっとりする程度(ぎゅっと握ればベタつきますが、掴む程度ならサラリとした触り心地)です。
かつ鞭内部はワックスが薄く浸透しているのでストランドの抜けや緩み対策も1ランク上がっています。

試した内容
試したのは


・パラフィンワックス135F(ステアリン酸10%入り)
・ビーズワックス
・グリーンランドワックス(パラフィン:ビーズ=1:1)
・パラフィンワックス+バブワークリーム(お好みで)
・バブワークリーム 
・ドライザボーンクリーム
それぞれをダミーに擦り込んでヒートガンで暖めて浸透させました。
後半で気づいたんですが、ヒートガンではなくドライヤーでも十分ですね。
試した中で一番上手く行ったのは、最初に書いた通り
「グリーンランドワックス」と「パラフィン+バブワークリーム」を使い分ける方法でした。




ダミーで上手く行ったので次は実際に鞭に使用します。擦り込むのは多少は大雑把で大丈夫ですが、ヒートガンで浸透させる時はムラや鞭表面にワックスが固まって残らないように、丁寧に丁寧に、何度も何度も繰り返します。めんどくさいです。

感想
今回の試みで納得できるレシピが出来ました。
ただし、結構大変です。かなり面倒くさいです。
それにやっぱり、鞭を振っている内に多少はワックスが粉を吹きます。
鞭表面のベタつきや握った時のギシギシ感が嫌で、かつストランドの抜けや緩み対策を徹底したい、そう言う人には今回の方法は良いと思います。

一方でパラフィンフィニッシュ独特のしっとり感をどう感じるかは人それぞれなので、それを気にしない人は最初からパラフィンに浸す方法の方が良いと思います。

Satoru