7.05.2016

ツイスト vs フォールヒッチ


パラコードウィップを製作する際の楽しみ所(悩み所)のひとつ、フォールの接続方法について。
ツイストとフォールヒッチの違いを、実際の使用感と製作上の注意として書いてみました。
私のことなので間違っている所、適切では無い部分もあるかと思います。



お気づきの点ございましたら、コメント欄もしくはコンタクトフォームよりご指摘頂けますと大変に幸いです。


実際に振り比べ。共通事項は
・5.5フートのストックウィップ
・コア、ベリー、ボルスター、オーバーレイと構造は全く同じ
・ストランド・ドロップの方法も箇所も同じ
・フォールの長さも同じ



ツイスト/Twist
クラッカーと同じ要領でパラコードをねじねじして編むタイプ。
フォールは2本編みで固定。

pros 
・パラコード特有
・解ける事がまず無い、とても丈夫
・ソングとフォールのギャップが最小
・パワーロスも少なくターゲティングにおいても有効な構造・・のはず
 

cons
・パラコード2本を1本にまとめる作業が結構めんどい
・見た目で好みが分かれる


フォールヒッチ/Fall Hitch
皮の鞭でお馴染みの伝統的な編み方。

pros
・革の鞭でお馴染みの伝統的な方法
・見た目が凄く”鞭っぽい”
・編み目が丈夫 (※1)
 

cons 
・ヒッチの部分だけ重く、固くなる
・振っていてヒッチの部分で僅かに”ブン”と独特の引っ掛かる感触がある

 
(※1)パラコードでは編み目が解けやすい場合があるので編み目にビーズワックスを塗るなどトリートメントが必要。



緑と紫の鞭で振り比べてみました。両者の違いは鞭の先端部分、4本編みからフォール接続の部分だけです。




実際に振った感じは...あんまり変わらない。
ちょっとは違うけど、振ってる内に慣れるので自分には明らかな優劣といえる程の違いは感じられないです。
それ以上に自分のクラッキングがイマイチなので、今後もクラッキングの練習を続けてツイストとフォールヒッチの振り比べも継続して行こうと思います。


パラコードで鞭を製作する上では、フォールヒッチは注意点が多いです。
フォールヒッチは確り編まないと、更に編む前の段階でパラコードに下処理をしないと、結び目が解ける事があります。
新品のパラコードはスルスルと滑るのでとても編みやすいのですが、裏を返せば硬く結びたい部分も解けやすいのです。
私はパラコードを編む時はスチームアイロンを掛けて、なるべくフラットにして編んでいます。パラコードがスパゲティ状のままだと編んでいても”ふかふか”して後から緩んでくる事が多かったのです。
更に編む場所によっては雑巾でごしごし拭いたり、ビーズワックスを塗布しています。 


話を”ツイスト vs フォールヒッチ”に戻しますと、少なくとも現時点で自分の技術で編む&振る分には、どちらも自分には性能上の大差は無いです。
もっとクラッキングを練習して、継続してチェックしないと両者の比較は難しいです。
うーん。今回の記事は何かの役に立つのか?ま、いいや。  


Satoru