7.20.2016

スネークウィップ.2

スネークウィップ製作でなかなか上手く行かない原因の一つが、バランスを取る事が難しい。
「ブルウィップやストックウィップを作るなら、出来るでしょ? 
短くサイズダウンすれば良いだけでしょ?」と思いませんか?
自分は最初はそう考えていたんですが、それだと鞭にならなかったのです。
”スネークウィップぽく見える、何か” には成りました。
平たく言うと、一旦もどって改造中です。


ブルやストックを単純にサイズダウンして完成させても、振っても鞭が加速しない、コントロール出来ない。
勿論、自分の振り方にも原因があるんですが根本的にスネークウィップは構造自体が特殊なのではないかと・・
鞭にテーパーを付ける際の、それぞれの太さに対する長さの割合が他の鞭とは違うっぽい。


通常、鞭に(パラコード鞭に限った話ですよ)テーパーを付ける場合はストランドドロップで太さを変えていくのですが問題はその割合。
ブルやストックでは先端の細い部分を長く設計するケースが多いと思うのです。
(間違ってる部分はご指摘頂けますと幸いです!)


例えば、ですが上記の図で
a=12 plait 
b=10 plait
c=8 plait
だと仮定するとcurrentの値はpreviousよりも大きくなる。
そして、そのxの値がウィップメーカーのレシピであり特徴である、と。
実際に自分が持っている鞭(パラコード鞭の話ですよ)を計測すると正確な位置でストランドがドロップされていて、各編み数の長さも、ほぼ正確にxの値が出ました。
自分は最初、この値を真似てブルやストックを製作していたのですが途中から自分の「好み」が出てきて今は違う値になっています。


で、スネークウィップも同じ値で編んでいたんですが・・
上手く行かない。つか、駄目。
で、プロが製作したパラコードのスネークウィップを計測してみると・・
先端へ向けて各編み数に同じ値を掛けて編む訳では無かったです。つまり、
”先端へ向けて細くなる程、長く編む”と言う単純なものでは無かったと言う事。
スネークウィップのテーパー具合は、その鞭の短さを考慮して調整しないといけない。 
さらにウェイトを積むならその分も考慮しないといけない。
これは大変。


Satoru