4.11.2020

スネークウィップ アップデート 2.0


スネークウィップをアップデートしました。
初期タイプとの大きな違いは、 "コアにボールチェーンを使う" 事です。
今までナイロン鞭には金属を使わず、軽く作る事にこだわっていたんですが、そこに拘り続けると鞭が進化しないです。


今回製作したのはスネークウィップ 6フィートです。
基本的な構造はストックウィップ2.0と同様で、PHウィップをベースにしています。スペックは以下の通りです。
・12本編みオーバーレイ
12本編みセットアップ
・ダクトテープ ボルスター
・8本編み 2nd ベリー
12本編み(275) 1st ベリー
6本編み ハンドループ
φ2.3 ボールチェーンコア
・ストランド ドロップは1度に1本
・奇数編みは10cm
・ドロップしたストランドは下層レイヤーに10cm這わせてバインディング
・先端はストランド4本ツイスト
・クラッカー ポリプロピレン(ククリナ)

当記事ではスネークウィップ特有の部分
・12本編みセットアップ
・12本編み(275) 1st ベリー
・6本編み ハンドループ
・φ2.3 ボールチェーンコア
のみをまとめました。

12本編みセットアップ

ストランド6本を3パスO1U1で4面の角度を整えています。
4面のストランド角度を整えてからU3O3で12本編みスタート。
最初から4面綺麗に編める人ならこの処理は要らないと思います。

ストックウィップ2.0ではこの処理はありません。10本編みでは左右でU3O2、U2O3でスタートしているので左右ストランドの編み角度が違います。セットアップをすると返って編み辛くなります。
或いは左右の編みパターンを揃えて両側をU2O3(U3O2)にしても、表面と裏面でストランドの編み角度が違うのでセットアップは必要ないと思います。

12本編み(275) 1st ベリー

275パラコードを6本編みしてハンドループ、ハンドループを連結して1stベリーにしています。
275パラをきっちり編むと結構硬く仕上がります。グリップの弾性を強める効果もあります。

6本編み ハンドループ

ハンドループを連結して1st ベリーとする事で、ハンドループを手首に通したまま、もしくはハンドルの様に掴んで鞭をポイのようにスイング出来ます。
(通常、鞭のハンドループは後付されるので過度な負荷が掛かると外れます。)
ハンドループ、スイングする為のハンドル、1st ベリー、全ての要件を満たすのは275パラ6本編みでした。

φ2.3 ボールチェーンコア


φ2.3のボールチェーンをコアにしています。今回はステンレスを使用しました。550パラコードにボールチェーンを通し、パラコードの先端はライターで溶かし「釘の頭」状にします。そうする事で次のハンドループ兼1st ベリーでコアを包む際、コアの抜けを防ぎます。
ボールチェーンをどれだけコアに使うかは、まだ試行錯誤中です。
今回はスネーク 6フィートに対してコアを1フィート使用しています。
振った感じは確り走るし、かつ極端な重さもありません。今後は少しづつコアを伸ばしてトップヘビーになり過ぎない値を探す感じです。


ーー

蛇足ですが今回はブラウンを2nd ベリーに使用しました。
275パラを使用した1st ベリーに加えて、そこそこ硬いブラウンを2nd ベリーに使用することで、グリップ部分の硬さに貢献しています。
ポケットスネークの様に全体を柔らかく丸めたい場合には、この構造はおすすめしません。




参考になれば幸いです。

Satoru