7.22.2015

ボルスターとテープ Bolster and Tape


鞭を作る上で欠かせないボルスター。ボルスターに関してMidWestWhipsのブログで詳しく説明されています。

パラコードウィップを作る上でもボルスターは必要なのですが、その製作方法として世界中のパラコードウィップメーカーの間でも「テープ」を巻く方法が多いです。
facebookでは「テープ巻きに対抗して作る」的なコミュニティもありボルスターの代用にテープを巻く行為がたびたび議論になっています。
自分の鞭は「質の良いダクトテープ」を貼った上でバインディングしています。
試した方法は現時点で以下の4つ。




1. ボルスター無しで全長分をがっちがちにバインディング
2. 編んだベリーに樹脂を浸透させて固める
3. 本物の鞭と同様にボルスターを色んな素材で作る
4. テープを…巻く


結果は・・・
1. 硬く編めば編むほど歪む(パラコードについて.3参照
2. 理想の重量バランスとしなりを失ってしまう
3. いまいち。いろんな素材で試したのですが、4には敵いません
4. 現時点でベスト(※上からバインディングで固定)

ボルスター素材の条件として、

・薄さ
・硬く編んでもフラットな表面を維持出来るだけの硬さ
・引き裂き強度
・上にレイヤーを編むので滑り止め効果
・手が出せる価格
などが挙げられます。
ポリエチレンのメッシュが入っているダクトテープは薄く、強度もあり、滑り止め効果もあり、更に価格もお手頃です。

 

ただし、テープをぐるぐる巻にしてボルスターとするのは自分は好みではありません。実際はそう言った鞭は結構ありますし決して否定するわけではありません。そこはアマチュアとは言え鞭を作る人間としての意地と言いますか。
たぶん、ですが例のコミュニティにも同じ気持の方はおられるのではないでしょうか。



あくまで個人の見解ですが、編んだレイヤーを固定する為にテープをぐるぐる巻にすると必要以上に鞭が重くなるし、部分的に硬くなってしまう。
テープをボルスターに使うのは皮の鞭同様に、あくまで「フラットな表面をセットする」為で、編んだレイヤーと固定するのはバインディング。
イメージとしては「テープを貼る」です。


 

satoru